手段に走り過ぎていませんか?
⚪︎はじめに
何かを始めたい、何かを得たい、何かを達成したい際に、目的の方が重要であるのに、いつの間にか手段についてあれやこれやと考えて、効率よく進めるにはどうすればいいか、このやり方が正しいのか等ノウハウやハックにばかり目が行きがちで手段に拘ってしまいませんか?
何にでも言えることですが、手段に走り過ぎがちな事例を挙げたいと思います。
それと最後に、どうすればいいのか簡単にだけ述べたいと思います。
⚪︎貯金
例えば、貴方がお金を貯めたいと思ったとします。
お金を貯めていくには、簡単に言えば毎月の収入から支出を引いた残りのお金を貯金に回すのが最もシンプルですが、皆さんは収入については把握していると思いますが、支出について把握していないのでないでしょうか。
多くの人は何にいくら使っているかを把握するために、真っ先に思い浮かぶ手段は家計簿をつけることだと考えると思います。
ただ、本屋に行くと家計簿のつけ方について書かれた書籍(レシートの管理方法、家計簿の書き方等)、つまり手段について紹介している本が多いと思います。
そして、始めはこれなら続けられると思って購入した本に沿って家計簿をつけるのを始めてみても“なんか面倒くさい”や“他に楽なやり方あるんじゃないかな”といったように続かなかったり、他の手段を探したりしていませんか?
本来は支出を把握することが目的であったはずなのに、いつしか手段に振り回されていませんか?
また、貯金したい金額っていくらか具体的な数字は決まっていて、何のために貯めるのか明確に言えますか?
例えば、老後2000万必要だから2000万欲しいって漠然と思ったとします。
その老後までに2000万円貯めるのに、毎月いくら貯金すればいいのか具体的な金額と老後までに使うはずの支出額は計算しますか?
目的は2000万円貯めることなのに、計算という手段が面倒くさいから投げやりになって計算しませんよね?
⚪︎大学進学
他にも、国公立の大学に進学したいと思ったとします。
国公立の大学に進学するには、どの進学校に入学すべきか調べて自分の学力でも入学できそうな高校を受験すると思います。
次に、進学校に入学した後は、3年間でどれだけの時間をかけて何の教科を勉強しないといけないのか、取り組むべき勉強は何なのかを把握したりすると思います。
ただ、おそらく国立大に受からない受験生は、塾がいいのか、家庭教師がいいのか、通信講座がいいのか、教材や勉強道具がどれがいいのかなど手段ばかり考えながら試すばかりで、国立大合格という目的を達成するために必要不可欠な実力をつけることを蔑ろにしていると考えられます。
⚪︎最後に
多くの人は楽して効率よく最短で、大金を貯金したい、大学に受かりたいと思います。
そのために、手段を重視する傾向があることは理解できますが、経験上から目的のためには手軽に始めてなるべく手段は絞って地道に長く続けていくことが大切だったりします。
ノウハウコレクターやハック博士でもいいですが、皆さんも何かを始めたい、何かを得たい、何かを達成したいのではないですか?
それらが出来ていないなら、今一度、手段に拘りすぎていないか見つめ直して下さい。